本来であれば、商品やサービスを買って対価としてお金を支払うというのが取引の仕組みですよね。
ただ、企業間でそれを行っているとどうしても手続きが煩雑化してしまうのです。
手数料とかも結構な金額となって。
なので「売掛」が行われます。
一定期間金銭を支払うことなく商品やサービスを受け取り、その分の金額をまとめて支払うってことです。
江戸時代とかもそうだったのでは、年末に取り立てて回っていました。
おすすめできる点もある一方で、入金までのタイムラグは資金不足・未回収のリスクといったデメリットをもたらします。
そこで生まれたのが「ファクタリング」という仕組みなのです。
どういったものなのか、どんなメリットやデメリットがあるのかなど詳しく見ていくことにしましょう。
ファクタリングの仕組みとは
ファクタリングは、ファクタリング会社が行います。
売掛債権、つまり売掛金を受け取る権利を買い取って債務者からの回収とか管理を代行してくれます。
依頼してきた債権者、つまり売掛債権を売った側はファクタリング会社より資金を受け取ることができるのです。
売掛金の支払期日よりもずっと前にです。
本来だと１か月２か月後に現金化するものがあっという間に、資金調達の手段としておすすめできます。
融資も似ているように思われるでしょうが、取引の対象や取扱業者・審査対象などいずれも異なります。
ファクタリングのメリットデメリットとは
ファクタリング会社の選び方によっては、申し込んだ当日に現金化してもらえるようです。
急な出費への対応に効果的です。
何しろ自身の持っていた売掛債権を売却するだけ、将来的に返金する必要がないのもありがたいですね。
貸借対照表にも影響することはないのです。
ただし、ファクタリング会社は決してボランティアで行っているわけではありません。
手数料が必要となります。
それこそがファクタリング会社の儲けだからです。
待っていればもっとたくさんのお金が手に入ったはずなのに手数料分が取られる。
多いところだと２０パーセントもってところもありますよ。
時間とお金のどちらを選ぶべきか、よく検討して利用することです。
売掛債権を売ることで発生するお金です。
そもそも売掛債権をほとんど持っていないような会社だとお金はほとんど入ってきません。
多数の売掛債権があって、すぐにも現金が必要だという会社こそが検討するようにしてください。